色深度30bitで出力するためにしたこと

目次

概要

パソコンのモニターでは、より広い色表現をすることができるものがあります。

今回はそのようなモニターでRGBの各色について10bit、足して30bitで出力するための方法を調べてみました。

色深度とは

通常、モニターはRGBと呼ばれるRed(赤)、Green(緑)、Blue(青)の色を混ぜて、他の様々な色を表現します。

これらは、各8bit=256色が3つあるため24bit=16777216色を表現できるようになっています。

最近のモニターでは、8bitではなく10bitで色を表現するものもあり、これは30bit=1073741824色を表現できます。

このような表現できる色の数を色深度と言います。

30bitの色深度への対応

30bitの色深度でモニターを使うには、30bitの色深度に対応していることももちろん必要ですが、もうひとつ重要なのはパソコンやその周りのケーブルが対応しているかということです。私はこのあたりの知識が足りず、最初に失敗してしまいました。

最近のパソコンでは、30bitの色深度に対応したGPUが用意されているため、パソコン自体への心配はいらないと思います。対応方法としては、グラフィック関連の設定から色深度を変更するだけです。

しかし、ケーブルについては注意が必要です。私が失敗したのはこのケーブルについてです。

私は、テレビ回りでよく使うためHDMIケーブルを好んで使用しているのですが、このHDMIケーブルでは30bitの色深度へ対応することはできません。理由としては、30bitという大量のデータを送ることが物理的にできないためということのようです。

そこで、対応しているケーブルを調べると、DisplayPortが対応しているということでDisplayPortのケーブルを購入して使用しました。なぜDisplayPortでなければいけないのかというと、HDMIよりも大量のデータを流すことができるということで、30bitの色深度でもしっかりとデータを流すことができるということのようです。やはり、DisplayPortという名前から分かるように、ディスプレイに特化した性能を持つということでしょうか。

DisplayPortにも、USBなどと同じようにいくつか規格としてバージョンがあるようで、ものによってはうまくいかないということがありそうです。私は1.4のものを購入しました。

さいごに

まさかケーブルが原因で使えないとは思いませんでした。

グラフィックボードで、DisplayPortがよく使われているのはこのような背景からなのかも?