Hugoを利用したサイトにしました

目次

概要

WordPressで構築したブログについて、WordPressの利用をやめてHugoで作り直しました。 なぜこのようなことをしたのかなどについて書きました。

WordPressをやめるまで

WordPressでのブログをやめるきっかけになったのは、ブログの役割が変化したことです。 特にChatGPTなどによって、情報収集の手段が大きく変化しました。正直に言って、ブログを利用した情報収集は過去のものとなったと言えます。

もちろん、まったくブログの役割がなくなったかといえば、そうではありません。ChatGPTやGoogleのBard、Microsoft Bing AIでは、ちゃんとした回答が得られないようなことがブログで得られることもあります。しかし、ブログは昔ほど情報の価値が高くないと考えられます。

私はWordPressをレンタルサーバーで利用していたのですが、これは月々料金がかかります。ブログの価値が下がったのであれば、この月々の料金も下げたいところです。

そこで、Wordpressの利用をやめて、HugoとGitHubとCloudflare Pagesを利用したブログ環境を構築することにしました。

構築したブログについて

私がWordPressの代わりに利用したのは、Hugoです。Hugoは、Markdownで文章を書き、それをもとにHTMLを生成するジェネレーターです。サーバー上でHTMLを生成するのではなく、あらかじめHTMLファイルを生成しておき、そのHTMLファイルをサーバーに配置するというものになります。そのため、サーバー上でHTMLを生成するWordPressほど高度なことはできません。しかし、私がブログに求める機能としては、Hugoができることだけで十分だと思ったため、今回、Hugoを採用しました。

Hugoだけでは、HTMLファイルを生成するだけなので、ネットワーク上でサイトを公開することができません。そこで、Cloudflare Pagesを使うことにしました。 CloudlarePagesは、HTMLファイル等をホスティングして、全世界に配信でき、1日100000リクエストまでなどの制限はありますが、無料で利用可能です。私の利用する範囲では、この無料の範囲で収まるだろうということで、今回利用することにしました。 また、Cloudflare社が提供するCDNを利用できるので、アクセスしたユーザーに対して高速にファイルを配信することができます。つまり、サーバーの応答速度が早くなります。 ほかにも、GitHub Pagesや、Vercel、Netlifyなどがありますが、無料で利用できる条件が厳しかったり、そもそも無料版がなかったりということで採用しませんでした。

Cloudflare PagesにHTMLファイルをアップロードする方法として、GitHubを利用しています。Cloudflare Pages自体にGitHubの特定のリポジトリと連携して、Pushが行われた場合に、Hugoのビルドを行いHTMLファイルを作成し、それをCloudflare Pagesに配置する機能があります。今回は、この機能を利用して、リポジトリへ記事を追加したら、自動でページが作成されるようにしています。

私は、これらの方法でWordPressを使わないブログ環境を構築しました。

変えてみて

実際にHugoに変えようと思い立ってから、色々なところではまりました。テーマの選定につまづいたり、テーマのデザインが少し気に入らず修正を加えようとしてなかなかうまくいかなかったり、WordPressで書いていた記事をHugoの記事に変換しようとして文字化けのようになったりと大変でした。

Hugoを利用し始めてから1カ月が経過していますが、Hugoに変えてからアクセス数が4分の1ほどまで減少しました。おそらくSEOの最適化があまりされていないからだと思います。 ある程度は、自分でHugoのテーマを修正して直しているのですが、まだまだ問題があるのかもしれません。

アクセス数以外の大きな問題はありません。今も無料の範囲で運用できています。

私の場合、ある程度HTMLやCSSなどについて知っているので、なんとかここまでできましたが、そうではない場合は、途中であきらめることになる可能性が高いです。 しかし、WordPressからの記事を移行するのではなく、1からブログを作り直すのであれば、あまり面倒ではないかもしれません。 もしも、同様にHugo等でWordPressを置き換えるのであれば、WordPressを運用しつつ、時間をかけて少しずつ準備を進めていくのがよさそうです。