EvernoteからNotionに移行して気づいた違いと強み

目次

概要

メモなどを残すためにEvernoteを使っていましたが、Notionを使うようにしてみました。

その結果気づいた、EvernoteとNotionの違いや、それぞれの強みについて気づいたことを書きました。

EvernoteとNotion

EvernoteとNotionは、両方ともテキストや画像を残してクラウド上に保存して残すことができます。

料金もそれほど大きな差は無はないです。しかし、無料版でできることには大きな差があり、Evernoteは無料版では2台の端末でしか利用できないという点があります。これは、ログインしている台数が2台ということなので、他の端末との紐付きを解除すれば、改めて端末でログインできます。また、Evernoteでは無料版は1ヶ月で60MBの通信しかできないという制限があります。そのため、テキストデータのみをやり取りしているときは良いですが、画像などの大きなデータを扱う場合はこの制限に引っかかってしまいます。

私はEvernoteを様々なメモを保存するために利用していました。また、作業中のデータやログなどを保存するためにも利用していました。このような使い方から、無料版では制限に引っかかってしまうため、有料のEvernote Personalを利用していました。

Evernoteを使っていて

私はEvernoteを長い間使っていたのですが、基本的に情報を保存していくばかりで活用することは、あまりありませんでした。ちなみに活用する際には、検索でEvernoteからノートを探し出して確認するという流れでした。

このように、Evernoteに情報を保存することが目的となってしまい、活用するということができていませんでした。

そこにちょうど合わせるように、Evernoteの1年間毎の料金の支払いが近づいてきました。そのため、Evernoteの利用をやめて他のサービスを使うことを検討することにしました。

Notionを選んだ理由

様々なサービスを検討してみた結果、私はNotionを使うことにしました。Notionを選んだ理由は、Evernoteからの移行を公式でサポートしている、文書を書く際のエディタ機能についてEvernoteよりも高度であるという2つです。

他にも、Notionはデータベースという特徴的な機能を用いてデータを整理できるというのはとても便利そうに思ったという理由もあります。私はこのデータベースを主にタスク管理、ToDo管理に利用しています。設定次第でカンバン方式も利用できます。

Notionは現在も利用していますが、最初は操作が分からず戸惑うこともあったのですが、Evernoteよりも高度なことができるという感想を持ちました。しかし、やはり機能がたくさんあるため、利用し始める際にとっつきにくいという印象を持ちました。

EvernoteとNotionの違いと強み

このように実際にNotionを利用していると、Evernoteとの違いやそれぞれの強みが見えてきました。ここからは、今後EvernoteとNotionの利用を検討している人に向けて、私が気づいたことについて書きました。

最初に、EvernoteとNotionの機能の違いについて見ていきます。

EvernoteとNotionともに文章や画像などの情報を保存することができます。しかし、その際のエディタについて、Notionの方がたくさんの機能があります。例えば、データベースと呼ばれる高度な方法で情報をまとめることができたり、外部のサービスと連携して情報を取り込むことができます。また、2段や3段レイアウトができたり、他のページへのリンクをすぐに埋め込んだりできました。それに比べるとEvernoteのエディタはとてもシンプルです。文章や画像、表、チェックボックスなど、必要最低限とされるようなものはそろっていますが、あまり高度なことはできません。

次に、EvernoteとNotionの制限についてです。

私はEvernoteもNotionも有料のプランを利用しているのですが、Evernoteでは、有料のプランであってもひとつのノートに保存できるデータのサイズが200MBと制限されています。そのため、画像など大きなサイズのデータをたくさんひとつのノートに集約する事ができません。Notionでは有料のプランの場合、保存できるファイルのサイズに制限がありません。200MBを超えるようなデータであってもアップロード可能です。

このようなことから、現在Notionでは、今までHDDなどに保存していたサイズの大きなファイルも保存して管理しています。これはEvernoteからNotionに変更して変わった大きな事と言えます。

次に、実際に利用してみて気づいたことです。

私はEvernoteを使っている際には、情報を検索によって探していました。Evernoteでは、画像や添付したファイルなどの中身もまとめて検索することができるため、とりあえず、Evernoteのノートとして雑に保存しておいて、後から検索で見つけるというような使い方をしていました。しかし、Notionではこのような画像やファイル中の検索をすることができません。そのため、自分自身でちゃんとNotion上で情報を整理して保存しておく必要があります。もちろん、テキストとして保存されている情報は検索できるため、Evernoteと同じような方法で検索ができなくなるだけで、検索自体はできます。このようなことから、Notionでは情報の保存時に注意する必要があります。

最後に、実際に利用してみ気づいた、EvernoteとNotionの強みについてです。

Evernoteの強みは、なんといっても、情報を雑に保存できるということです。情報を雑に保存したとしても、画像やファイル中の情報を検索によって探し出すことができます。Notionではこのような検索ができなかったり、情報を雑に保存すると、後から見返したり探したりするのが大変です。

Notionの強みは、情報を構造的に整理して保存する事ができるということです。またその整理のための機能もそろっています。また、構造的に整理することが強制されているため、情報を見返したり整理することにもつながります。Evernoteでは、スタックやノートブックという形で構造的に管理可能ですが、限界があります。

このようなことから、EvernoteとNotionはそれぞれ異なるユーザーが対象となっていると言えそうです。例えばEvernoteは情報をとりあえず保存して、後から探し出せるようにしておきたい人に向けて、Notionは情報を整理して適宜見返したり整理したりする人に向けて作られていると言えそうです。また、Notionは作業のための情報を別のページとのリンクや外部サービスと連携したりしてまとめることができるため、普段の作業のためのワークスペースと言えると思います。

これらに関連して、EvernoteとNotionはやはり完全には代替不可能と言えると思っています。しかし、あくまでも完全に代替不可能ということなので、検索性や構造的なデータ整理などの部分を妥協することで代替可能と言えるでしょう。

さいごに

EvernoteからNotionに移行して使ってみましたが、NotionはEvernoteと異なる点も多く、Evernoteと同じように使うことは難しいです。しかし、できることとしてはNotionの方が多いという印象です。

私は現在Notionを、作業の際に確認するワークスペースとして利用しています。作業に必要なWebサイトのリンクを載せたり、データベースでToDoを管理したり、メモを記述したりしています。

Notionは無料でも利用することができるので、試しに利用するというのも良いかと思います。もしNotionを利用してみて、Notionの方が便利と感じるのであれば移行するというのもありかと思います。