macOSのBluetoothイヤホンで音質を良くする方法

目次

概要

macOSでBluetoothで接続する無線イヤホンを使っている場合、設定を変更することで、高音質で音楽を聴くことができるようになるかもしれません。

ここでは、無線イヤホンやヘッドホンの音質を良くする方法を紹介します。

環境

  • macOS Monterey 12.2

Bluetoothのプロファイルが原因

そもそも、Bluetoothによる無線イヤホンやヘッドホンの音質を決めるのは、接続時のプロファイルです。

音声機器について、Bluetoothで接続する場合、接続する機器同士で対応するプロファイルが選択されます。このとき優先順位が決まっており、一般的には音質の良いプロファイルから順に、対応しているかどうかを確認し、療法の危機で対応しているのであれば、そのプロファイルで接続されます。

macOSでは、このプロファイルについて、音質のよいとされるaptXのプロファイルが初期状態で無効になり、基本的にはAACで接続されます。AACは無線のイヤホンやヘッドホンで基本的に対応しているものです。また、aptXも最近の機器では対応していることがほとんどです。

aptXは、ロスレスと呼ばれるようなCDの音質で音を聞くことができます。AACはaptXよりも音質が劣るもので、iTunesで音楽を聴く場合、こちらがよく使われています。しかし、最近のApple Musicでは一部の曲だけですがロスレスの音質で曲が配信されるようになりましたので、なるべくならばAACよりも音質の良いもので音楽を聴きたいという欲が出てきます。

このような背景から、macOSによる無線イヤホンやヘッドホンの音質は、他の機器を利用した音楽の再生よりも音質が悪いとされます。

問題の解決

macOSでは、古いものは異なりますが、比較的最近のものであればaptXに対応しています。しかし、デフォルトではオフです。

そこで、設定を変更してオンにします。

設定は、ターミナルから次のコマンドを実行することで完了します。

sudo defaults write bluetoothaudiod 'Enable AptX codec' -bool true

設定時には、ユーザーのパスワードが求められるので、入力をして実行します。

これで、aptXでの接続が可能になりました。

もしも設定を元に戻す場合は次のコマンドを実行します。

sudo defaults write bluetoothaudiod 'Enable AptX codec' -bool false

この設定は、Bluetoothを再起動しない限り有効になりません。

Bluetoothの再起動は、システム環境設定のBluetoothから、オフにした後に再度オンにすることでできます。

これで、設定は終了となります。

さいごに

macOSでaptXがデフォルトで有効になっていないのは残念なことですが、手動で有効にすることはできます。

私はこの設定をして不具合などに遭遇したことはないです。音質の点で不満があれば、設定してみることをおすすめします。