macOSでNetgearのルータR7800でVPNにアクセスできない時の対処法

目次

概要

私は現在Netgear製のR7800というルータを使っています。

R7800というルータでは、外部のネットワークからアクセスするためのVPNを構築をすることができます。
しかし、このVPNの構築をするのは簡単でしたが、実際に使うところでハマってしまいました。

今回は、R7800でVPNを構築し、使うまでの方法を紹介します。

環境

  • Netgear R7800 ファームウェア 1.0.2.262
  • macOS Mojave

VPNの設定

VPNの設定は、ルータの管理画面から設定することができます。

この時、ダイナミックDNSを設定しておくことをお勧めします。
なぜかというと、VPNのアクセスの際にはグローバルIPが必要ですが、これはプロバイダにもよりますが、不定期に変わることの方が多いです。
そのため、VPNの設定の前にはダイナミックDNSの設定をしましょう。
ダイナミックDNSの設定はここでは説明しませんが、VPNと同じように管理画面から設定できます。

VPNの設定は簡単です。
高度な設定画面で「高度な設定」>「VPNサービス」というように選択し、「VPNサービスを有効にする」にチェックを入れて保存します。
これで、設定を終えることができます。

VPNでの接続

Netgear R7800のVPNはOpenVPNという方式になっています。
OpenVPNは、現時点でWIndows、macOS、スマートフォン全てで標準のVPNの方式ではなく、新たにVPNで接続するためのクライアントソフトウェアをインストールする必要があります。
Windowsやスマートフォンであれば次のリンクからクライアントソフトウェアをダウンロードできるので、それを使ってインストールしましょう。

ダウンロード | OpenVPN.JP

macOSであれば、Tunnelblickというソフトウェアをダウンロードしてインストールします。

Tunnelblick | Free open source OpenVPN VPN client server software for macOS

OpenVPNの設定ファイルはR7800の管理画面のVPNサービスからダウンロードできます。
ダウンロードすると、スマートフォンの設定ファイル以外はzip形式になっていることが分かると思います。
このままでは設定ファイルとして使えないので、zip形式のものを解凍し、その解凍してできたディレクトリの名前の末尾に.tblkを追加します。
例えば、windows.zipを解凍してwindowsというディレクトリができたら、それをwindows.tblkという名前に変更します。
この.tblkを追加してできたディレクトリをVPNのクライアントソフトウェアに読み込ませることで設定は終わりです。

設定を終えたら、接続してみましょう。
当たり前ですが、この時、VPNで接続するネットワークとは別のネットワークからアクセスするようにしましょう。

うまく接続できない場合

私の環境ではmacOSからTunnelblickを使ってアクセスしようとしたのですが、うまくできませんでした。

そのため、解凍してできたディレクトリの中にあるconfファイルの先頭を次のように変更しました。

client
dev tun
proto udp
remote  ****** 12973
...

変更部分は、tapをtunにポート番号を12973にしたことです。
なぜこのように変更したのかというと、OpenVPNには2種類の接続方法があり、別の接続方法であればうまく接続できるのではないかと考えからこのように設定しました。
実際に、このように設定したらうまく接続できました。

さいごに

zipファイルを設定ファイルとしてそのまま使えないのは罠ではないかと思いました。