概要

QNAP TS-253Dのメモリを増設しました。どのようなメモリを使ったのか、効果はあったのかなどについて書きました。

NASのメモリ

私は、自宅でQNAP社のTS-253DというNASを利用しています。このNASには、パソコンのバックアップファイルや写真、すぐには使わないけれど、今後のために保存しておきたいファイルなどが置かれています。

今回、このNASの機能の一つであるQsirchを使っていて、動作にもたつきが発生するようになりました。Qsirchでは、保存されているファイルのインデックスを作成して全文検索ができます。そのため、ファイルを内容をあまり覚えていない時でも、検索をすることで、ファイルを探し出すことができます。しかし、ファイルが増えていくごとに、この検索が遅くなり、使いにくくなりました。

私は、TS-253DのNASについて、何も変更せずに使っていました。具体的にはメモリは4GBのまま使っていました。Qsirchは、4GB以上のメモリを推奨しています。そのため、おそらくですが、メモリが少ないために動作が遅くなったと考えられます。一応、この説を裏付けるひとつの情報として、リソースモニターから確認できるCPU使用率を確認するとIO待機の使用率が50%近くとなっていたというものがあります。予想ですが、メモリが足らずにスワッピングが発生したり、一度にHDD上のデータをメモリへロードできずに、頻繁にロードとアンロードを繰り返していたりしている可能性がります。

このようなことから、メモリを増設することにしました。

メモリの増設

TS-253Dにつけることができるメモリの数は2つです。また、保証するメモリの最大量は8GBです。しかし、調べてみると、最大32GBのメモリまで増設することができるという情報を発見しました。そこで、私は、予算を考えながら8GBのメモリを2つ、合計16GBまでメモリを増設することにしました。

増設に使ったメモリはAmazonから購入しました。購入時に気を付けた点として、相性保証があるものを選ぶようにしました。もしもNASへ使った際にNASが起動しなくなったり、使っていてフリーズやクラッシュ、カーネルパニックが起きたりしたときに、返品できるようにしたいという考えからです。

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購入後は、NASのシャットダウンしてメモリを付け替えることでメモリの増設を行いました。すでに搭載されていた4GBのメモリは、別に保管してあります。あくまでもメモリを取り外して別のものを付けたので、交換もしくは換装のほうが正しいかもしれません。

増設した後

メモリを増設した後にNASを起動すると、やはりQsirchの動作が高速になりました。前まであった動作が遅いというものはなくなりました。また、NASの管理コンソールについても、動作が早くなったように感じています。あくまでも、Qsirchの動作の高速化をねらったものであったため、管理コンソールの動作が早くなったのはうれしい誤算でした。

そのほかにも、Samba(smb)接続などでの、ファイルダウンロードやディレクトリの移動についても高速化しました。おそらくですが、リソースモニターからスワップの使用量や、IO待機のCPU使用率が減っていたため、メモリ増設によって、ファイルアクセスに必要な情報へのアクセスが、高速化されたことが原因だと思われます。

スクリーンショット

スクリーンショット2

さいごに

私はメモリ増設によって、NASの動作が快適になりました。もしも、NASの動作に不満がある場合は、メモリの増設によって解決するかもしれません。