RancherOSでは、デフォルトのユーザであるrancherに対してパスワードを設定してアクセスすることができます。このパスワードの変更方法を紹介します。

概要

RancherOSでは、インストールの時に次のように-aオプションでパスワードを設定することができます。

sudo ros install -a rancher.password=rancher

ここではパスワードを仮にrancherとしています。

このパスワードをインストール後に変更しようとして、passwdコマンドでパスワードを変更しても再起動すると元に戻ってしまいます。

今回はRancherOSを使用している際の恒久的なパスワードの変更方法を紹介します。

解決方法

RancherOSではパスワードをカーネルのパラメータとして設定しているようです。そのため、passwdコマンドで変更しても再起動した時にはパラメータが変更されているわけではないので、元に戻ってしまいます。

よってパスワードの変更は、RancherOSの設定変更用のコマンドを経由して行う必要があります。

次のコマンドを実行して設定用のファイルを開きます。この時ファイルはviで開きます。

sudo ros config syslinux

ファイルの最後のあたりに、rancher.password=rancherという記述があるはずです。rancherの部分はそのRancherOSに指定しているパスワードになっています。例えばrancherというパスワードをpasswordというパスワードに帰る場合は、次のように書き換えます。

rancher.password=password

あとは保存して終わりです。

変更されたかどうかは再起動してそのユーザに変更したパスワードでアクセスできるかどうかで確認できます。