Windows10のeGPUでRadeon RX5700XTを使うためにしたこと

目次

概要

mac miniで使うために購入したeGPUですが、これをWindowsのパソコンでも使用したくなり、色々と調べながらやってみました。

ここでは、Windows 10でAMDのRadeon RX5700XTをeGPUで使用する方法を紹介します。

ただ接続しただけでは使えない

macでは接続したらすぐに使えるようになるのですが、Windowsでは接続しただけでは使えるようになりませんでした。

これについて調べてみると、Windowsに問題があるということのようなので、かなり解決が面倒なものとなるようです。

実際、次のような解決方法を実践することで解決したのですが、かなり面倒でした。

また、NVIDIAのグラフィックボードやAMD製でも他のものであれば接続してドライバをインストールして使えるということのようなので、Radeon RX5700XTなどのRX5000シリーズで発生する問題のように思えます。

Windows 10の古いバージョンを使用

Windows10のバージョンとして1809を使用すると、eGPUでRadeon RX5700XTが使用できるようです。また、1903の初期のほうでも使用できるようです。

しかしこれらのバージョンは、サポート終了が間近だったりするため、あまり使用したくありませんでした。

そこで、次の方法を私は採用しました。

Windows 10 1903のドライバを配置

私が今回採用したのは、Windows 10ドライバ関連に問題があるということから、ドライバに関するものだけ古いものに置き換えることで、eGPUを使用できるようになるようです。

まずドライバに関するファイルを取得するために、古いバージョンのWindows 10をダウンロードします。次のサイトから、Windows 10のbuild 18362.30というものを団ロードします。

TechBench by WZT (v4.1.1)

ファイルはiso形式のファイルとなっているためマウントして、sources\install.wimというファイルを探します。install.wimは圧縮ファイルのため7-Zip等のソフトを使って解凍してその中の\1\Windows\System32\drivers\pci.sys取り出します。

このpci.sysはUSBメモリ等に保存しておきます。

最後にeGPUを接続したいWindows10のパソコンにpci.sysを上書きします。上書きは起動中にはできないため、Windowsの設定からWindowsの回復環境で起動し、そこのコマンドプロンプトを使って上書きします。ファイルはWindows\System32\drivers\pci.sysに上書きします。

これで、eGPUが使えるようになりました。eGPUを接続して起動後はドライバをインストールして使います。

WindowsはeGPUを使う場合は、macでの使用のように途中でeGPUを抜いたり挿したりすることはできません。そのため、起動する前からeGPUを挿しておく必要があります。

さいごに

この問題を解決するまでにかなりの時間がかかってしまいました。

そもそも、古いバージョンのファイルを新しいバージョンのファイルに上書きしているため、あまり褒められた解決法ではないです。

同じような問題にぶつかっている人の助けになれば幸いです。