WebARENA IndigoでIPv6を使うときの設定方法

目次

概要

WebARENA IndigoでLinuxを使っている場合、IPv6を利用するときには自分で設定を行う必要があります。

ここでは、IPv6を利用する方法について紹介します。

IPv6の利用

私は、安価にLinuxサーバーを運用する方法として、WebARENA Indigoを使っています。

今回、このWebARENA Indigoで契約しているLinuxのVPSでIPv6を利用しようとしたら、すこしはまってしまいました。

なぜはまってしまったのかというと、サーバーのデフォルト設定として、IPv6を利用しないようになっていたためです。

ちゃんと公式で設定方法が用意されているので、それに従って設定を行う必要があります。

ここでは、この設定方法について紹介します。

注意点として、WebARENA Indigoの765MBのプランではIPv6のみしか使えないため、最初から設定をされています。そのため、ここで紹介する方法をしなければならないのは、メモリが1GB以上のプランを契約している場合だけです。

設定

公式で用意されている情報は次の3つです。CentOS系、Ubuntu系、Debian系とOSによって分かれています。

Security check

Security check

Security check

これは、同じLinuxであっても、OSによってネットワーク周りの設定方法が異なるため、別々に分けられています。基本的には、上のWebページに書かれている情報通りに進めていけば解決できます。

私はDebian 11を利用しているので、ここに私が行った設定方法を載せました。

Debianでは、/etc/network/interfaces.d/50-cloud-initという設定ファイルを編集します。編集として、コメントアウトされている場所を解除します。解除では、先頭の#を削除します。

iface ens10 inet6 static
    address ****:****:****:****:****:****:****:****/64
#     dns-nameservers 2001:2C0:1:C::16 2001:2C0:11::C95
    gateway ****:****:****:****::****

それぞれの環境に合わせたIPv6アドレスなどが記述されているので、先頭の#以外はそのままにします。dns-nameserversの部分だけはコメントアウトのままです。もしもコメントアウトを解除してしまうと、サーバーから一部のコンピューターへのアクセスがうまくできなくなる可能性があります。

ファイルの編集を終えたら、ネットワークの設定を反映させます。

sudo systemctl restart networking

設定が反映されているかどうかは、次のコマンドで確認できます。

ip address show
inet6 ****:****:****:****:****:****:****:1/64 scope global

inet6から始まる行があり、そこに50-cloud-initで設定したIPv6アドレスが記述されていれば正常に動作しています。

Debian以外のUbuntuやCentOSにおいても、大きく設定方法は変わりません。コメントアウトされている部分を解除して、設定を反映させるという流れです。

さいごに

WebARENA Indigoは安くサーバーを維持できるため、私は気に入っています。しかしIPv6を利用する場合は一度自分で設定する必要があったということで、少し面倒でした。

WebARENA IndigoのVPSサーバーで、IPv6を利用してみたいという人の参考になれば嬉しいです。